千葉県流山市/プロテスタントのキリスト教会です。

歴代誌「歴史につながる集まり」

序.歴代誌の目的

・内容はサムエル記(ダビデ王の記録)と列王記(ソロモンの記録)と同様。
書かれている内容はBC1050年~BC586年(BC538)。書かれた時期はBC440年。
・歴代誌の目的:神の民が、真の礼拝を確立するため。
・著者は不明だが、対象はバビロン捕囚帰還後約100年後のイスラエル民族。
・バビロン帰還直後100年経つと異教徒との雑婚、礼拝の希薄など、再び堕落の兆しが。
・神の民としてふさわしくあるよう、神への礼拝を重んじることが語られている。

1.礼拝の歴史性

・Ⅰ歴代誌1~9章までは神の民の系図。神を神として礼拝してきた者たちをさす。
・すべての礼拝は、大きな歴史の中にある。
・神の民にとって系図とは、自分が何者かを確認させるもの。
・私たちの礼拝も、大きな歴史のつながりの中にあり、天国へとつながっている。
・歴史につながる礼拝として大切にすべきことを歴代誌全体で伝えている。

2.ダビデ ~心からの礼拝~

・Ⅰ歴代誌11章~29章まではダビデの霊的な部分に焦点をあて、「神の箱」を運ぶことが中心。
・Ⅰ歴代誌13章・・・神の箱を運ぶとは、神を中心に据えること。
・礼拝におけるダビデの熱意、民の熱心が強調。しかし神のことば(定め)に従っていなかった。
・ダビデは悔い改めて、神の定められた通り、忠実に神の箱を運び、エルサレムに設置→16:1
・神の箱設置の喜びを歌うダビデ。→16:8節以降(自由な思いで曲を作り賛美した)
・神のことば(定め)に従いつつ、自由な心で礼拝されることが期待されている。
ヨハネ4:23 しかし、まことの礼拝者たちが、御霊と真理によって父を礼拝する時が来ます。今がその時です。父はそのような人たちを、ご自分を礼拝する者として求めておられるのです。

3.王位継承と信仰継承

・ダビデから王位を継承したソロモンが神殿建設に熱意をもって臨んだ。
・Ⅱ歴代誌1~10章までソロモンの神殿建設を中心に記す。
・ソロモンは神殿が完成した時、心からの祈りをささげた。→Ⅱ歴代誌6:21
・ダビデの信仰継承。ダビデはソロモンのために神殿建設の準備を整えた。→Ⅱ歴代誌22:5
・さらに、ソロモンに励ましを与えた。→Ⅱ歴代誌28:9~10

4.心を一つにして

・Ⅱ歴代誌10章~36章までは、ソロモン以降の南イスラエル(ユダ王国)の王たちを記す。
・南ユダ二十人の王のうち5人を除いては、神に背き、偶像礼拝と不道徳の罪に陥った。
・イスラエル国家は弱体化し、周辺諸国に攻め込まれ、バビロン帝国により捕囚とされた。
・歴代誌は、民たちに礼拝の熱心さを問う。
・自己満足の熱心ではなく、神のことばに従った、霊的な礼拝を目指す必要がある。
・神と心を一つにし、代々の民とも心を一つにする、歴史に通じる礼拝を目指す。
Ⅱ歴代誌16:9 【主】はその御目をもって全地を隅々まで見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力を現してくださるのです。
・神は、全世界の人が救われ神の民とされることを願っておられる。
・それゆえ、全世界の人々もやがて主のもとに導かれることを願いつつ、礼拝をささげていく。
・歴史の中を歩む神の民の一員として、神と心を一つにし、霊とまことをもって礼拝をささげたい。

 

 

聖書66巻

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