創世記1章1~5節
はじめに神が天と地を創造された。創世記1:1
神は仰せられた。「光、あれ。」すると光があった。創世記1:3
序:聖書に立つ
・聖書は信仰の土台、人生の土台とすべきもの。
・聖書は人間の存在の意味と目的を明らかにする。
1:救いと創造
1:1 はじめに神が天と地を創造された。
・この世界は偶然の存在ではない。「初めに神が」すべのことをスタートされた。
・神に立ち返る時、正しい目的と方向と使命をもって歩み出すことができる。
・被造物の中で、人間は最も尊い存在として特別に造られた。
1:27 神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。
・「神のかたち」とは神の特性、特質。神が霊の存在であるように、人間も霊をもった存在。→創2:7
・人間が「神のかたち」に創造されたのは、神と交わりを持つため。
ヨハネ4:24 神は霊ですから、神を礼拝する人は、御霊と真理によって礼拝しなければなりません。
・人間には、神の思いに従って全世界をすべ治める特権と責任を託された。→創1:28
2:神の光によって
1:3 神は仰せられた。「光、あれ。」すると光があった。
・神の光の中にある時、全ての存在は意味があり、目的があり、輝きがある。
1:4 神は光を良しと見られた。神は光と闇を分けられた。
・区別は差別とは違い、互いを尊重し秩序と調和をもって存在することを認めること。
・神は神、人は人、男は男、女は女、動物は動物・・・。
・区別されるが分離することなく、神の光の中で正しい秩序と調和を保つ良き世界を神は造られた。
3:堕落による破壊
・ところが、良き世界が人間の罪と堕落によって秩序と調和が崩されてしまった。
・堕落の原因は、神の言葉に逆らったこと。御言葉に従わないと罪の方向に向かっていく。
・悪魔が人間を誘惑したのは、神と人との正しい関係を破壊し秩序を乱すことが目論見。→3:5
・堕落によって「神の光」を失い、人が神になろうとし、男が女を見下す。
・罪をごまかすため闇の中に逃げ込み、神を避ける。→3:11
・神の光を失った人間の悲惨は、真の喜びや愛や幸福を見出すことができないこと。
4:福音の始まり
・真の光を失い悲惨な状況にある人間をご覧になった神は、蛇(悪魔)に呪いの宣告をする。→3:14
・蛇に対する呪いの言葉は、人間にとっては福音の出来事となっていく。
・神の福音は、神と人の間に生じた敵意を、悪魔と人との間に置くと宣言。
・罪を犯し堕落した人間を神は見捨てず「必ず、ご自分のものとして取り返す」福音を宣言。
・神の救いは、人間が堕落したその瞬間から始まった。
5:救いの光
・神は全世界の救いを目指し、アブラハム、イサク、ヤコブを選ばれ、確かな契約を結ばれた。
・聖書は救いの約束の書(旧約聖書・新約聖書)。約束の中心はイエス・キリスト。
ヨハネ1:9 すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。→「キリストは光」である・・・
・神は、光を失った私たちに、イエス・キリストによってもう一度「光あれ」とおおせられた。
・キリストの救いとは創世記の良き創造の回復。キリストにあって再創造が始まる。
・キリストの光に照らされる時、全てが希望に変わる。死から命に移される人生に変えられる。
1:3 神は仰せられた。「光、あれ。」すると光があった。
・「光があれ」、この福音の言葉を、毎週の礼拝において聞くことができる幸い。
・これからも神の光の中をともどもに歩みたい。