序.モーセからヨシュア
・モーセからヨシュアに指導者が変わっても、真の導き手である神は変わらない。→1:9
・ヨシュア記は、出エジプトをしたイスラエルの民が約束の地に入ることが主な内容。
・ヨシュアは、人々を救いに導くイエス・キリストの予表。
申命記(モーセ五書の最後)・・・神の民としてこの世を生きる。祝福の基としてこの世へ派遣。
ヨシュア記(歴史書の最初)・・・神の民としてこの世を生きる、具体的な出来事。
ヨシュア記の構成:(1)1~5章:約束の地へ侵入、(2)6~12章:約束の地の征服
(3)13~22章:約束の地の部族ごとの分与、(4)23~24章:ヨシュアの晩年
1.ヨシュア記の中心
・信仰の勝利は神の御言葉に従う時に与えられる。
1:9 わたしはあなたに命じたではないか。強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。あなたが行くところどこででも、あなたの神、【主】があなたとともにおられるのだから。
・上記の御言葉はヨシュア記の文脈において何を指しているか。
(1)神の民を約束の地に導くこと→1:6 (2) 「律法」すなわち「神の言葉に」従うこと→1:7
・神の言葉に従うことにアダムも失敗し、イスラエルの民も失敗を繰り返してきた。
(平和台恵教会の2014年の主題は「聖書の言葉に聞き従う」)
※申命記とヨシュア記の共通点
(1)神の言葉に従うこと、 (2)信仰の共同体として信仰継承
(3)信仰の共同体として仕え合う (4)信仰の共同体として共に御言葉に従う
2:信仰継承
・聖書が示していることは、個人の信仰を越えた共同体(神の家族)としての信仰。→4:3
4:6 それがあなたがたの中で、しるしとなるようにするためだ。後になって、あなたがたの子どもたちが『この石はどういうものなのですか』と尋ねたとき・・・
・ヨルダン川の中にある「石」を記念とするのは、後代の人々の信仰の支えとするため。
申命記6:6-7 私が今日あなたに命じるこれらのことばを、・・・あなたの子どもたちによく教え込みなさい。
・信仰は個人的なものとせず、後の世代に伝え、信仰継承へと向けていく必要がある。
・聖書の学び、教理教育の重要性。 聖書に従う共同体となる。
3:交わりに生きる(共同体)
・神の共同体として世代を超えたつながりを考えて歩む。
・7章にはアカン一人の罪がイスラエル全体の責任となったことが明記。→7:11、7:1
・個人主義を超えて、神の家族の交わりに生きる。
・他人事のように批判や無関心になるのではなく、悲しみも喜びも共に担い合う。
・共に罪に悲しみ、共に主イエスの十字架の赦しを喜ぶ共同体となる。
4:私たちの交わり
・信仰の歩みは自分だけのものではなく、教会の交わり、神の救いの歴史全体に関わっている。
(平和台恵教会の歴史の歩みにある世代を超えた交わりを意識する)
・信仰は共同体の中で支えられる。共に支え合い、共に喜び悲しみを分かち合う。
・神の共同体の交わりの中心は、神の言葉である聖書
・ヨシュアの迫りに応答する民。→24:24
24:24 民はヨシュアに言った。「私たちの神、【主】に仕え、主の御声に聞き従います。」