千葉県流山市/プロテスタントのキリスト教会です。

ホセア書「裏切り者を包む愛」 

序.神の救い

・聖書が語る、神の救いとは「神と人間の関係の回復」。
・「ホセア」は人名だが、「神は救い」という意味。ホセア書は、神の救いとは何かを明らかにする。
(1)1~3章 ホセアとゴメルの結婚物語
(2)4~13章 イスラエルへのメッセージ:神の裁き、回復、悔い改めの招き
(3)14章 繁栄の約束

1.預言者ホセアの登場

1:1 ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代に、ベエリの子ホセアにあった【主】のことば。
・南ユダから救い主が生まれることを重要視。やがて誕生する救いイエス・キリストに焦点を当てる。
・ホセアが預言者として立てられた時代はどういう時代か→Ⅱ列王記14:23, 25
・北イスラエルは経済的に豊かであったが、霊的には腐敗。その地方に伝わるバアルを拝む。

2.姦淫の罪

1:2 【主】がホセアに語られたことのはじめ。【主】はホセアに言われた。「行って、姦淫の女と姦淫の子らを引き取れ。この国は【主】に背を向け、淫行にふけっているからだ。」
・衝撃的な要求。これはホセア自身の生き方を通して、イスラエルに神の思いを伝えるため。
・「姦淫」とは自分の結婚相手以外と肉体関係をもつこと。
・偶像に思いを向け、偶像に礼拝をささげることはまことの神に対する「姦淫」の罪。
・神と神の民との関係は結婚と同じ。だが、北イスラエルは神様を裏切り、偶像を拝んだ。
・偶像崇拝とは、まことの神以外のものに信頼を置くこと。神は私たちと親しい関係を求める。
→ヤコブ4:4 節操のない者たち。世を愛することは神に敵対することだと分からないのですか。
・神はホセアの結婚生活を通し、偶像の罪がどれほどの怒りと悲しみを引き起こすかを伝える。
・神との愛の関係が壊れたままでいることは、裁きと滅びに至る。→ホセア8:8-9

3.回復の道

・ホセアの結婚は、神が誠実な夫として必ずイスラエルを妻として取り戻すことを示す。
2:14 それゆえ、見よ、わたしは彼女を誘い、荒野に連れて行って優しく彼女に語ろう。
・「くどいて」とは誘惑。「荒野」は何もないところ。神にしかたよることができない場所に連れ出す。
3:1 【主】は私に言われた。「再び行って、夫に愛されていながら姦通している女を愛しなさい。
・裏切りを繰り返す愚かな者を取り戻す、それが神の救い。
・救いはきれいごとではない。神が人間の罪を赦すとは、ホセアが姦淫の女を赦すことと同じ。
3:2 それで私は、銀十五シェケルと、大麦一ホメルと大麦一レテクで彼女を買い取り、
3:3 彼女に言った。「これから長く、私のところにとどまりなさい。もう姦淫をしたり、ほかの男と通じたりしてはいけない。私も、あなたにとどまろう。」
・ホセアがした妻ゴメルの買い戻しのように、イエスはご自分の肉と血をもって、私たちを贖った。

4.神の愛に包まれて

・ホセアはゴメルとの結婚、買い戻しを通して、神の豊かな愛を体験し、イスラエルに呼びかける。
6:1 さあ、【主】に立ち返ろう。主は私たちを引き裂いたが、また、癒やし、私たちを打ったが、包んでくださるからだ。
・神は、罪と裏切りには厳しいお方。神に背を向けたままの人生は、裁きと滅亡に向かう。
・しかし、神は救いの道、回復の道を用意してくださる。何度も愚かなことを繰り返す私たちを真実な愛を持って包み癒しを与える。
・神を裏切り、神との交わりをおろそかにする私たちに、神は立ち返ることを常に望んでおられる。
・私たちが自分の愚かさに悩み弱っている時、神を仰ぐならば、神は限りない愛で包んでくださる。

聖書66巻

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