序:イースター
・イースターはイエス・キリストの復活を祝う日。
・キリストの復活は人々に希望を与える出来事。
・教会の存在はキリストの復活のしるし。
1:十字架と復活
・テサロニケの教会は、紀元50年ごろに誕生。→1:5
・「福音があなたがたたに伝えられた」とある。「福音」とは、キリストの「十字架」と「復活」による救い。
・福音とは、キリストの十字架により罪が赦されること、キリストの復活により永遠の命に生かされること。
・福音を子どものように単純に信じることが救い。
・テサロニケの信者たちも福音を単純に信じ、救いを得たが、素地があったわけではない。
1:9・・・あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、
「偶像から神に立ち返って」と、ヨーロッパ世界は福音が入るまで雑多な宗教が蔓延していた。
・しばしば一神教が争いの原因とされるが、人間の罪が問題(多神教世界にも争いがある)。
・罪を赦し、新しい命に生かすのは、福音(キリストの十字架と復活)しかない。
2:喜びを失う時
・福音のもたらした喜びにあふれたテサロニケ教会の姿は、周辺の地域に響きわたった。→1:10
・ところが、喜びが失せてきた。日々の困難や、この世の考えに調子を合わせたため。
・不道徳な生活で家庭が破たんする事態。そこで聖書は次のように語る。→4:1~7
・テサロニケ教会の喜びが失せたのは福音の恵みが見えなくなってしまったから。
3:喜びの中に
・そこでパウロが語ったことは、福音の喜びを思い起こし、福音の喜びの中に生きること。
5:16~18 いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
(1)5:16 いつも喜んでいなさい。
・喜びの命令は、復活の恵みと深く関わっている。→4:14~17
・福音に生きている者は、終わりの時キリストと共に天に上げられる、希望に向かって歩んでいる。
・終わりの時はいつ来るのか・・・→5:1~3
・世の終わりが来たら全てが明らかになり、福音に生きている者とそうでない者とに決定的な違い。
・福音に生きる者は死と滅びが取り除かれ、存在そのものが「喜び」とされている。→5:4~5
・それゆえ、「いつも喜んでいなさい」と命令する。
(2)5:17 絶えず祈りなさい。
・迷うことなく福音の喜びに生きるため、「絶えず祈りなさい」と言われている。
・祈るならば、神を見上げることができ、福音の喜びの中にいることを思い起こすことができる。
(3)5:18 すべての事において感謝しなさい。
・福音に生きる者は、感謝に向かう。
・人生においては、日々苦しんだり悲しんだりすることもあるが、最後には全てが感謝に変わる。
・イエスキリストの十字架と復活、その福音の喜びを祈りつつ思い起こしたい。
・福音に生きる時、全てのことが感謝に変えられることを信じ歩みたい。