序.神の家族として
・私たちが救われたのは、神の家族となるため。
・神の民として、神を第一とし、未信者にまことの神を示し、神の恵みと救いを与える。
・神の民が迷う時、預言者は、神の道に立ち返り神の民としてふさわしく歩むように激励。
・特に預言者たちは、未来に向かっていく神の計画を示した。
1.ダニエル書の預言
・1~6章:ダニエルとバビロンでの物語。 7~12章:ダニエルが与えられた預言。
・エゼキエルはバビロンの町の中、ダニエルはバビロンの王宮で活躍。
・ダニエル、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤは王宮で仕えるように召しだされた。
・2章ネブカデネザルの夢と7章ダニエルの預言の共通点。 ※「旧約聖書の思想と概説(下)」西満師より
2章の像 | 金 | 銀 | 銅 | 鉄と粘土 | 石 |
バビロン帝国 | ペルシャ帝国 | ギリシャ帝国 | ローマ帝国 | キリストの王国 | |
7章の獣 | 獅子 | 熊 | ひょう | 獣 | 人の子 |
・イエス・キリストによって神の国の支配がやってくることを示す。
・実現しつつある神の国の支配の中で、どのような信仰姿勢をもって歩むか。
2.異教の地で
・異教の地で、バビロンの国家に仕える、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤのユダヤ人青年。
・バビロンの偶像名がついたものに変えられた。(創氏改名の屈辱)
ハナヌヤ(主は憐み深い)→シャデラク(アク神)、 ミシャエル(主こそ神)→メシャク(アク神)、
アザルヤ(神は助け)→アベデ・ネゴ(ネゴ神)、 ダニエル(神はさばき主)→ベルテシャツァル(ベル神よ守りたまえ)とされた。
3:1 ネブカドネツァル王は金の像を造った。その高さは六十キュビト、その幅は六キュビトであった。
・巨大な像を造ったネブカデネザル王はこの像を拝むことを全ての国民に命じる。
・国家と宗教を結び合わせ王の力を神懸かりなものにし、国家を一つにまとめようとした。
・金の像を拝むことを確かなものとするために、死に至る罰則を付した。→3:6
・ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤは、決して金の像を拝む事をしなかったため訴えられた。→3:12
・怒り心頭のネブカデネザルは、金の像を拝むよう脅迫した。→3:15
・しかし、ハナヌヤ、ミシャエル、アザルヤは態度を曲げず、毅然と答えた。→3:16~18
・なぜこの三人はこのような姿勢を貫いたのか、彼らの信仰を支えていたものは何か。
3.信仰を支えるもの
・三人の信仰をささえていたもの。
(1)聖書の神は「救いの神」。天地万物の創り主はこの世界の真の支配者。
(2)ネブカデネザル王の支配の遥か上に最も偉大な永遠の支配者の神がおられること。
(3)真の支配者なる神の、契約に基づいた無条件の愛。→創世記17:3~7
・この契約のゆえに、神の民が何度神を裏切っても、神は回復の道、救いの道を備えてくださった。
哀歌3:22 【主】の恵みを。実に、私たちは滅び失せなかった。主のあわれみが尽きないからだ。
・神の愛は、契約に基づく「無条件の愛」。
ローマ5:8 しかし、私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。
・神の無条件の愛を知ったからこそ、三人はその愛に応え、自分たちも無条件で神に従った。
3:18 しかし、たとえそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々には仕えず、あなたが建てた金の像を拝むこともしません。
・「しかし、もしそうでなくても・・・」 命を失ったとしても神に従う態度、これが神への無条件の愛。
・ダニエルも訴えられ、獅子の穴に投げ込まれるが、神に従い通した。→6:16~23
・私たちも神が無条件に愛してくださっていることに感謝し、無条件に神を愛し従っていきたい。
・世の終わりの勝利とキリストによる完全な支配を信じ、死に至るまで忠実に従っていきたい。