序.聖書の歴史
・聖書の語る歴史は、信仰の歩み(神と人間の関係)が中心。
1.第一サムエル ~祈りの人サムエル~
・第一サムエルのあらすじ
(1)預言者サムエルの霊的な働き・・・1~7章
(2)イスラエル初代の王サウルの登場・・・7~15章
(3)サウル王の堕落と、ダビデ王の登場・・・16~31章
・サムエルは最後の士師であり、神の預言者。サムエルは御言葉と祈りの人。
・サムエルの誕生は、母ハンナの熱心な祈りと献身による。→Ⅰサムエル1:11
・少年サムエルの謙遜と従順。→Ⅰサムエル3:10「お話しください。しもべは聞いております」
・サムエルにより、堕落していたイスラエルが霊的に整えられる。→Ⅰサムエル7:10~12
・サムエルは、サウル、ダビデに王の油注ぎをし、霊的な導きを与え続けた。
・サムエルの老いと息子たちの問題により、民は王を求めるように。→Ⅰサムエル8:5
2.サウル王の登場
・サウル王の誕生。→Ⅰサムエル9:17「この者がわたしの民を支配するのだ。」
・サウル王はしだいに高慢になり、自分の思うがままに権力を振りかざすようになる。
・神に見捨てられるサウル。→Ⅰサムエル15:11 「わたしはサウルを王に任じたことを悔やむ。」
・高ぶりと神への不従順は、信仰の歩みを破壊する。
→Ⅰサムエル15:22「聞き従うことは、いけにえにまさり、耳を傾けることは、雄羊の脂肪にまさる。」
3.ダビデ王の登場
・神に従わなくなったサウルに変わり神は新たな王を備えておられた。→Ⅰサムエル16:1
・サムエルは見た目で判断した。その時神は・・・
→Ⅰサムエル16:7 「わたしは彼を退けている。人が見るようには見ないからだ。人はうわべを見るが、【主】は心を見る。」
・だれも王に該当する者がいない中、社会的立場も戦いの経験もないダビデが選出される。
→Ⅰサムエル16:12【主】は言われた。「さあ、彼に油を注げ。この者がその人だ。」
・ダビデは、人の目からはまだ役に立たないと見られていたが、霊的には整えられていた。
・ダビデの信仰は、日々、神様との交わりの中で一歩一歩築き上げられる。
4.第二サムエル ~ダビデの祝福と罪~
・第二サムエルのあらすじ
(1)ダビデ王の王国確立と領土拡大・・・1~10章
(2)ダビデの罪とその結果・・・11~20章
(3)ダビデの晩年・・・20~24章
・名実ともに王となったダビデは、神の箱をエルサレムに移す。神をイスラエルの中心にする。
・さらに、神の箱を納める杉材の立派な神殿を建てようとした。→Ⅱサムエル7:2-3、7:5-6、7:11
・神は、ダビデの家は永遠に続く神の家となるという約束をくださった。→Ⅱサムエル7:12~16
・ダビデによって築き上げられた王国は、イエス・キリストによって永遠に続く神の王国に。
・ダビデの罪と失敗。→11章
・神はご自分の約束を変えず、真の王イエス・キリストによって神の王国を永遠のものにされた。
Ⅱサムエル7:12「わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子をあなたの後に起こし、彼の王国を確立させる。 」
・「神は心を見る」お方。地上での歩みも大切だが、神に問われているのは私たちの心。
・神が喜ばれたのは、少年サムエル、少年ダビデの純粋な信仰。
Ⅰサムエル17:45「私は・・・万軍の【主】の御名によって、おまえに立ち向かう。」