序.命の使い方
・私たちの人生、また命は何のためにあるのか。
・バビロン捕囚となった民たちの悩みは、自分の人生と命は何のためにあるのか。
※バビロン捕囚BC605 → エルサレム陥落BC586 → バビロン滅亡BC586
クロス王解放宣言BC540 → 第一次エルサレム帰還BC538 → エステル活躍BC484-475
→第二次エルサレム帰還(エズラ)BC458 → 第三次エルサレム帰還(ネヘミヤ)BC432
・エステル記は、エズラがエルサレムに帰還する前の出来事。
1.エステルが王妃に
・宮廷に仕えていたユダヤ人モルデカイが自分の養女のエステルを王妃に推薦。→2:7
・応募したおとめたちの中で、エステルが王妃として選ばれた。→2:17
・モルデカイは、エステルが王妃になったことでユダヤ民族の安泰を期待。
2.ユダヤ民族の根絶令
・ハマンが頭角を現し王の次の位に。すべての家来がハマンにひれ伏すよう王が命じた。→3:2
・しかし、モルデカイは自分の信仰に立ち、まことの神以外は決して拝むことをしない。
・ハマンの怒りがユダヤ民族全体に向けられ、ユダヤ人絶滅が公布される。
・モルデカイは、驚きと悲しみのどん底に落とされ(4:1)、王妃エステルに望みをかける。→4:8
・しかしエステルの返事は期待はずれ。→4:11
・王妃であっても、許可なくば殺されことになっていた。王に近づくことは無謀な行為。
3.神の摂理に立って
・モルデカイはあきらめることなくエステルを厳しい口調で叱咤激励。→4:13-14
・「神の摂理」に立つモルデカイの信仰が表れている。
・「神の摂理」とは、人々の気がつかないところで状況を整えていてくださること。
・「神の摂理」は、人間の自由意思と決断にゆだねつつなされる。
・モルデカイはエステルの自由意思を認めつつも、エステルの人生と命の用い方を厳しく問う。
・モルデカイはエステルの人生と命を尊いものとしたかった。→4:14
4:14後半「・・・あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、このような時のためかもしれない。」
・モルデカイは、エステルが神の摂理に立って、自分の信仰によって決断するよう促した。
4.エステルの決断 ~この時のために~
・モルデカイの言葉に、エステルは覚悟を決める。→4:16
・覚悟を決めたエステルはユダヤ人の祈りを結集させる。
・神のみわざが進められるには、祈りが一番の力。ユダヤ人の祈りの結果・・・→5:1-2
・エステルはハマンの悪だくみを王に打ち明け、ハマンは処刑に。
・滅びを免れ勝利を得たユダヤ人は、この出来事を記念してプリムの日と定めた。→9:26
・何があっても最終的には神が勝利する。神に信頼し続ける神の民も勝利する。
ローマ8:37しかし、これらすべてにおいても、私たちを愛してくださった方によって、私たちは圧倒的な勝利者です。
・モルデカイのように、エステルのように、信仰を貫いて生きよ!それがプリムの日のメッセージ。
・神の摂理に立ち信仰の決断をしたエステルの言葉は圧巻。
→4:16後半 「・・・私は、死ななければならないのでしたら死にます。」
・この言葉に圧倒的な勝利が表れている。私たちの人生の豊かさ、命の尊さが示されている。
ローマ14:8 私たちは、生きるとすれば主のために生き、死ぬとすれば主のために死にます。ですから、生きるにしても、死ぬにしても、私たちは主のものです。
・神様の栄光のために、人々の救いのために、人生と命を用いる。
・神の摂理は目には見えないが、聖書を読み、祈り備えている時に知ることができる。
・神の摂理に立って、惜しまずに、自分自身を主にささげていきたい。